プーチンの犬・・・・

澁澤先生、プーチンの犬のことを考えてたら埴谷雄高は後回しになったよ。

誰も聴いてはいまいが、つらつらと・・

独りで予告していた埴谷雄高の死霊《 ねんねと神様 》を飛び越し《ひまわりのうた》の姉妹曲Piano Concerto《 Russian Electronica 》first 8 minutesの配信を決めた。

澁澤先生の教えを守り、流行りを追うことなく誰も目もくれない反戦の音楽だけを独り制作し続ける中「戦争なんて起こりはしないよ」と随分と冷水を浴びせられてきた。

しかし戦争は起きた。

プーチンとスターリンは似ている!個人的な意見だが、そう感じながらプーチンを見てきた。

プーチンはとびきりに頭が切れる。なのにスターリンと酷似する点が多く、あらゆる面で不安を感じていた。

不安を感じながらも、この写真が好きでよくボーと眺めることが多かった。

犬を愛するプーチンを見ては『大丈夫だ・・』と安堵感を満たそうとしていたのかも知れない。

トルクメニスタン大統領からかわいい仔犬を贈られた際、プーチン大統領が咄嗟にとった行動はあまりにも有名だ。メディアは皮肉を込めてこのエピソードを報じる『プーチンでさえ犬の抱き方を知っている』

犬の抱き方を知らないトルクメニスタン大統領(無知なだけで悪意など微塵もない事はこの満面の笑みからも一目)が仔犬を差し出す時に首根っこを持って高々とメディアに見せつけた。

プーチンは慌てて椅子から立ち上がり・・・・

自ら仔犬を引き取り、優しく正しい抱き方で仔犬にの頭にキスをするプーチン大統領。

私はここにウソなど微塵も感じない。

タイトルの『犬』はいささかよろしくない。犬さんもおかしい、ワンちゃんと言えば良かったか・・

大の猫好きの私は猫を家族と思っている。澁澤先生も『ウチャちゃん』を家族と思っていただろうか・・

メディアは『プーチンはかつての偉大だったソビエト連邦を取り戻したいのだ』という。そうなのかも知れない・・・・

しかし私個人はロシアを偉大ではない!などと思ったことは一度もないよ。

科学、文学、芸術etc・・・・あらゆる面で偉大な国であった。

お叱りを受けるかもしれないが問題ない。私は独りだ。

【プーチンの犬】にとってプーチンは『お父さん』なはず。

しかし子供たちはお父さんが外で何をしているか知る由もなく、帰宅したお父さんから今も優しいキスを受けているだろう。

子供たちに恥じぬお父さんでいてほしい。

様々な思いを馳せながらPiano Concerto《 Russian Electronica 》を制作した。

《ひまわりのうた》と姉妹曲である以上、メッセージは今更伝えることもない。

 

ただ、この曲は完全なる否定だけの音楽ではない。悲愴や悲劇、悲しみや絶望などとの割合は聴く人の感じ方次第だが、その中には『偉大なロシアへの思い』もちゃんと込められている。

お叱りを受けるのだろうが問題はない。特に誤解も恐れない。私は群れでなく独りだからだ。

 

帰宅したお父さんのキスもまたウソはないのだ。

 

ただ、隣国の友達の犬さんたたちを貴方の子供たちは心配してはいまいか・・・・

 

今日は人間の話しを書きたくなかった。

佐村河内守 拝